こんな時は車検が通らない(制御編)

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ユーザー車検を行って、ブレーキ関係の不具合により車検が通らない場合があります。タイヤの溝が約1.6mm以下になるとスリップサインがでてきます。スリップサインとは、タイヤの摩耗が進んでいることを示すサインで、タイヤの溝の底にある盛り上がった部分のことです。タイヤの4~9箇所にあります。スリップサインがでていると車検に通りませんので、タイヤを新品に交換することをお勧めします。また、釘などが刺さっていないか、劣化で亀裂やひび割れがしていないかも点検しておくことが重要です。
タイヤの空気は自然と抜けていきますので、1ヶ月に1度は点検が必要です。ガソリンスタンドなど無料で行点検してくれるところや、セルフ式や自分ですることもできますので、給油のついでにタイヤの空気圧のチェックを行うのもいいですね。車検場の検査官は、ホイールの変形やキズもチェックします。縁石でこすった程度の小さなキズであれば問題ありませんが、ホイールの変形などで、タイヤとのすき間があいている場合は不合格になります。運転者がブレーキを踏むと、ブレーキパッドをブレーキローターに押し付けてタイヤの回転を止めるしくみになっています。ブレーキローターは国産車の場合、純正のブレーキパッドを使っていれば約10万kmは走行できると言われていますので、すぐ交換する必要はないでしょう。
ブレーキパッドはブレーキをかけるたびに磨耗していきますので、新品時は厚みが10mm程度ですが、2mm前後になったら交換しないと危険と思われます。ブレーキパッドの厚みは点検窓から残量を確認することもできますが、正確に測るなら、ブレーキパッドを一度取り外して点検した方が確実に測る事ができて安全でしょう。車を運転するうえで、ブレーキがきちんと作動しないと、とても危険です。信号で止まらなければいけない時や、踏切で止まらなければいけない時や、止まらないと危険な状況になることを考えて車の整備をおこないましょう。